ドライバーを選ぶなら、少しでも飛距離の出るモデルを選びたいものです。しかし、すべてのゴルファーに共通する「一番飛ぶドライバー」があるわけではありません。
ヘッドスピードが速くない人は、軽量である程度スピンが入り球が上がりやすいモデルでキャリーを伸ばすことで飛距離を出すことが理想的です。一方、ヘッドスピードが速い人は、スピンを抑えた強い弾道を打てるモデルの方が、吹け上がりを防いで飛距離を伸ばしやすくなります。
ドライバーの飛距離は、ボール初速だけでなく、打ち出し角、スピン量、ミート率、ミスヒット時の飛距離ロスによって変わります。そのため、最大飛距離だけを比べるのではなく、自分のヘッドスピードと弾道に合ったモデルを選ぶことが重要です。
本記事では、通常のラウンドや競技で使用できるルール適合モデルに限定し、ヘッドスピード38m/s未満、38~43m/s、43m/s以上の3つに分けて、飛距離を伸ばしやすいドライバーを紹介します。
ヘッドスピード38m/s未満なら、軽快に振れて初速を引き出しやすい ゼクシオ 14がおすすめです。
一般的なアマチュアゴルファーが多い38~43m/sでは、初速と寛容性をバランスよく備えた キャロウェイ QUANTUM MAXが有力候補です。
43m/s以上でスピン量が多い人には、低スピンの強弾道を細かく調整できる テーラーメイド Qi4D LSが適しています。
飛距離が出るドライバーを選ぶときは、最初に自分のヘッドスピード帯を確認します。そのうえで、現在の弾道やミスの傾向からモデルを絞り込みましょう。
ヘッドスピードが同じでも、球が低い人と吹け上がる人では、適するドライバーが異なります。以下の表では、12モデルを弾道、スピン傾向、つかまり、飛距離の出し方で比較しています。
| 推奨ヘッドスピード | モデル | 弾道 | スピン傾向 | つかまり | 飛距離の出し方 | おすすめゴルファー |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 38m/s未満 | ゼクシオ 14 | 高弾道 | 標準 | 強め | 振りやすさ+初速 | 力まずに振ってキャリーを伸ばしたい人 |
| PING G440 K HL | 高弾道 | 標準 | やや強め | 軽量+高弾道+高MOI | 球が上がらず、打点も安定しない人 | |
| キャロウェイ QUANTUM MAX FAST | 中高弾道 | 標準 | 強め | 軽量化+フェース初速 | 重いクラブで振り遅れやすい人 | |
| テーラーメイド Qi4D MAX LITE | 高弾道 | 標準 | 強め | 軽量+ミス時の飛距離維持 | 軽さと曲がりにくさを両立したい人 | |
| 38~43m/s | PRGR RS DUO | 中高弾道 | 標準 | 標準 | 広い高初速エリア | 芯を外したときの初速低下を抑えたい人 |
| キャロウェイ QUANTUM MAX | 中高弾道 | 標準 | やや強め | 初速+寛容性 | 飛距離性能を総合的に高めたい人 | |
| テーラーメイド Qi4D | 中高弾道 | やや低め | 標準 | 空力+カーボンフェース | 振り抜きの速さを飛距離につなげたい人 | |
| PING G440 MAX | 高弾道 | やや低め | 標準 | 高MOI+平均飛距離 | ミスを含めた飛距離の下限を高めたい人 | |
| 43m/s以上 | ミズノ JPX ONE SELECT | 中弾道 | やや低め | 控えめ | 初速+操作性 | 球筋を操作しながら強く叩きたい人 |
| タイトリスト GTS4 | 中弾道 | 非常に低い | 控えめ | 積極的な低スピン化+強弾道 | 吹け上がりを徹底して抑えたい人 | |
| スリクソン ZXi LS | 中低弾道 | 低い | 控えめ | 低スピン+ウェイト調整 | 強弾道を自分に合わせて調整したい人 | |
| PING G440 LST | 中高弾道 | 低い | 標準 | 高打ち出し+低スピン+安定性 | LSモデルでもミスへの強さを求める人 |
ヘッドスピード43m/s以上でも、もともとの打ち出し角やスピン量が低い人は、LSモデルではキャリーが不足する場合があります。その場合は、QUANTUM MAX、Qi4D、G440 MAXなどのスタンダードモデルも比較しましょう。
反対に、38~43m/sでもスピン量が多く、球が吹け上がっている人は、ロフトやウェイトを調整してスピンを抑えることで飛距離を伸ばせる可能性があります。
ヘッドスピード38m/s未満では、低スピン化よりも、クラブを振り切るための軽さ、キャリーを確保する高い打ち出し、適度なつかまりが重要です。
低スピンモデルでランを増やそうとしても、打ち出しが低くなるとキャリーが不足します。このゾーンでは、速さと高さを補いながら、打点がずれたときの飛距離ロスも抑えられるモデルを選定しています。

ゼクシオ14は、無理に力を入れなくてもクラブを振り切りやすく、ヘッドスピードが速くないゴルファーでも安定したボール初速を得やすいドライバーです。
軽量クラブはヘッドスピードを高めやすい反面、スイング中のヘッド挙動が不安定になる場合があります。ゼクシオ14は、クラブ全体の振りやすさだけでなく、ダウンスイングからインパクトまでのヘッド挙動を整え、フェース中央で捉える確率を高めることも重視しています。
フェースとボディを効率よくたわませる構造によって、芯で捉えたときの初速を高めながら、打点がわずかにずれたショットでも飛距離の低下を抑えます。適度なつかまりと球の上がりやすさも備えており、低い弾道や右へ逃げる球によってキャリーを失っている人に効果的です。
ヘッドスピード38m/s未満では、低スピン化よりも、振り切れること、球を上げられること、フェースに当てやすいことが飛距離につながります。その3点をバランスよく補えるため、このカテゴリーの基準となる国内モデルとして選定しました。
一方、強く叩くスイングや、もともと球が左へつかまりすぎる人には、ヘッドやシャフトの挙動が大きく感じられる可能性があります。軽さとつかまりを生かして、力まずに大きなキャリーを得たい人に適した一本です。

PING G440 K HLは、クラブを速く振れない、球が十分に上がらない、打点が安定しないという、低速帯の代表的な悩みにまとめて対応するモデルです。
HLは「High Launch」を意味し、軽量ヘッド、軽量シャフト、軽量グリップを組み合わせることで、通常仕様よりもクラブを振り抜きやすくしています。ヘッドスピードを補うだけでなく、高い打ち出しを得やすいため、低い弾道で早く地面へ落ちていた人がキャリーを伸ばしやすい設計です。
大きな特徴は、軽量仕様でありながら高い慣性モーメントを確保している点です。軽いドライバーは振りやすい一方、オフセンターヒットでヘッドがブレやすい場合があります。G440 K HLは、トウやヒールに打点がずれた際のフェースの回転を抑え、初速と方向性の低下を小さくします。
そのため、一発の最大飛距離よりも、ラウンド中のミスを含めた平均飛距離を伸ばしやすいモデルです。ゼクシオ14が振りやすさとつかまりで飛ばすタイプなら、G440 K HLは軽量、高弾道、高MOIの組み合わせで飛距離の下限を引き上げるタイプといえます。
ただし、もともとスピン量が多く、球が高く上がりすぎる人には、弾道が吹け上がる可能性があります。球の高さが足りず、打点のばらつきによって飛距離を失っている人に適しています。

キャロウェイ QUANTUM MAX FASTは、重いドライバーではヘッドが戻り切らず、振り遅れや右へのミスが出やすいゴルファーに向けた軽量モデルです。
クラブ全体を軽くすることでスイング中の負担を減らし、ヘッドスピードを高めやすくしています。単に軽量化しただけではなく、シリーズ共通の初速性能を組み合わせているため、振りやすさとフェースの弾きによる二つの方向から飛距離を伸ばせる点が特徴です。
ヘッドスピードが38m/s未満のゴルファーは、インパクトの直前でクラブの重さに負けると、フェースが開いたまま当たり、ボール初速と方向性を同時に失います。QUANTUM MAX FASTは、ヘッドをスクエアに戻しやすくすることでミート率を高め、右への弱い弾道を、つかまった中高弾道へ変えやすくします。
また、クラブが軽いため、ラウンド後半にスイングスピードが落ちやすい人にも有効です。序盤のナイスショットだけでなく、疲労が出た場面でも振り切りやすく、18ホールを通した平均飛距離を維持しやすくなります。
一方、切り返しが速く、手元から強く叩くタイプでは、クラブが軽すぎてタイミングを取りにくい場合があります。重さによってスイングを安定させる人より、軽さを生かしてヘッドを走らせたい人に適したモデルです。

テーラーメイド Qi4D MAX LITEは、軽量クラブの振りやすさに加え、ミスヒット時の方向性と飛距離の安定を重視したモデルです。
軽量なヘッド、シャフト、グリップによってクラブを振り抜きやすくしながら、大型ヘッドと高い寛容性によってオフセンターヒット時のヘッドのブレを抑えます。軽いクラブを使いたいものの、打点が安定せず、ナイスショットとミスショットの飛距離差が大きい人に向いています。
カーボンフェースは、フェース面の重量を抑えながらボール初速を引き出すための重要な要素です。打点が中央から上下左右へずれた場合にも、初速とスピン量の急激な変化を抑え、キャリーが大きく落ちるのを防ぎます。
また、つかまりを補う設計によって、フェースが開いて右へ滑る弾道を抑えやすい点も、低速帯では大きな利点です。軽量化でヘッドスピードを補い、フェース性能で初速を高め、寛容性でミス時の飛距離を守るという、三段構えで飛ばせます。
QUANTUM MAX FASTが軽さと初速を前面に出したモデルなら、Qi4D MAX LITEは軽さとミスへの強さを重視したモデルです。一発の飛びよりも、フェアウェイへ運べる安定した飛距離を求める人に適しています。
ただし、もともと球が左へつかまりやすい人や、軽いクラブではスイングテンポが速くなりすぎる人は、試打で方向性を確認した方がよいでしょう。
38~43m/sは、一般的な男性アマチュアゴルファーの中心となるゾーンです。
このゾーンでは、軽さや低スピン性能だけに偏らず、ボール初速、打ち出し角、スピン量、ミスヒット時の飛距離維持を総合的に評価する必要があります。

PRGR RS DUOは、フェース中央で捉えた一球の飛びだけでなく、アマチュアゴルファーの実際の打点範囲で高いボール初速を得ることを重視したドライバーです。
ドライバーの飛距離を伸ばすにはヘッドスピードを上げる方法がありますが、38~43m/sのゴルファーが短期間でスイングスピードを大きく高めるのは簡単ではありません。RS DUOは、現在のヘッドスピードを効率よくボール初速へ変換し、ミート率を高める方向から飛距離を伸ばします。
複数の素材を組み合わせたフェース構造によって、インパクト時のボールとフェースの変形をコントロールし、高い反発性能を引き出します。フェース中央だけでなく、その周辺でも初速が落ちにくいため、トウ寄りやヒール寄りの打点が混ざるゴルファーにも有効です。
このモデルの強みは、最大飛距離と平均飛距離を切り離さずに考えられることです。ナイスショット時の高初速を追求しながら、わずかなミスヒットでも飛距離を大きく失いにくく、ラウンド中の飛距離のばらつきを抑えられます。
国内ブランドらしい構えやすさやフィーリングを求めながら、明確に初速性能を重視したい人に適しています。一方、つかまりを強く補うモデルではないため、大きなスライスに悩んでいる人は、シャフトやロフトを含めた調整が必要です。

キャロウェイ QUANTUM MAXは、特定の性能に大きく偏らず、ボール初速、打ち出し高さ、つかまり、ミスヒット時の安定性を総合的に備えたスタンダードモデルです。
38~43m/sのゴルファーは、軽量モデルほどクラブ重量を下げる必要がない一方、低スピンモデルを使うと球が上がらず、キャリーを失う可能性があります。QUANTUM MAXは、十分な初速を確保しながら、適度な打ち出しとスピンを得やすく、幅広い弾道に対応します。
大型ヘッドによる安心感と寛容性があり、打点が中央からずれた場合でも、フェースの向きとボール初速を安定させやすい点が特徴です。さらに、適度なつかまりを備えているため、軽いフェードや右へのミスによって飛距離を失っている人にも合わせやすくなっています。
このモデルは、特定の弱点を一点だけ直すというより、ドライバーショット全体の効率を引き上げるタイプです。初速不足、打点のばらつき、右へのミス、弾道の高さなど、複数の課題を抱えるゴルファーが、平均飛距離を総合的に改善できます。
RS DUOが広い高初速エリアを強みとするモデルなら、QUANTUM MAXは初速、つかまり、寛容性のバランスで選ぶモデルです。明確な低スピン弾道を求める人には物足りない可能性がありますが、自分の弾道特性がまだ定まっていない人にも選びやすい一本です。

テーラーメイド Qi4Dは、クラブを極端に軽くすることなく、ヘッドスピードとボール初速の両方を高めたいゴルファーに適したスタンダードモデルです。
スイング中の空気抵抗を抑えるヘッド形状によって、ダウンスイングからインパクトまでヘッドを加速させやすくしています。現在のスイングを大きく変えずに、振り抜きの速さを飛距離へ変換したい人に効果的です。
カーボンフェースは、フェース部分の重量を抑えながら、インパクト時のエネルギーを効率よくボールへ伝える役割を持ちます。高いボール初速を狙うだけでなく、打点位置に応じたスピン量と方向性の変化を抑え、実戦で使える飛距離性能を追求しています。
また、ウェイトやスリーブによる調整機能を活用すれば、打ち出し角、スピン量、つかまりを自分の弾道に合わせられます。38~43m/s帯では、低スピンにしすぎるとキャリーが減り、スピンが多すぎると吹け上がります。Qi4Dは、計測結果をもとにその中間点を探しやすいモデルです。
QUANTUM MAXがオートマチックな総合力を重視するのに対し、Qi4Dは振り抜きと調整機能を生かして、自分に合う弾道を作るタイプです。ただし、ウェイトやロフト設定が合っていないと、本来の飛距離性能を引き出せない場合があります。試打と弾道計測を行いながら選びたい一本です。

ING G440 MAXは、芯で捉えたときの最大飛距離だけでなく、ラウンド中に生じるミスショットを含めて、飛距離を安定させやすいドライバーです。
一般的なアマチュアゴルファーは、すべてのショットをフェース中央で捉えられるわけではありません。トウやヒール、フェース上下へ打点がずれたときに、ヘッドが大きく回転すると、ボール初速と方向性を同時に失います。G440 MAXは、高い慣性モーメントによってヘッドのブレを抑え、飛距離の落ち幅を小さくします。
低く深い重心配置によって、球を上げやすくしながらスピン量を適正化している点も特徴です。高弾道でキャリーを確保しつつ、スピンが増えすぎるのを防ぐことで、前へ伸びる安定した弾道を狙えます。
さらに、ウェイト調整によって弾道傾向を変更できるため、右へのミスや左へのミスに合わせたセッティングも可能です。高MOIモデルでありながら、一人ひとりの持ち球に合わせやすくなっています。
RS DUOがフェース初速でミス時の飛距離を守るモデルなら、G440 MAXはヘッド全体の安定性によって飛距離と方向性を守るモデルです。一発の低スピン強弾道より、フェアウェイへ安定して大きなキャリーを運びたい人に向いています。
43m/s以上では、ヘッドスピードをさらに上げることより、スピン過多や吹け上がり、左へのミスを抑えることが飛距離につながります。
ただし、43m/s以上でも打ち出し角やスピン量が低い人は、LSモデルではキャリー不足になる場合があります。ヘッドスピードだけで決めず、弾道計測をもとに選ぶことが重要です。

ミズノ JPX ONE SELECTは、JPX ONEシリーズの初速性能をベースに、ヘッドスピードが速いゴルファーが構えやすさと操作性を生かして飛ばせるモデルです。
43m/s以上のゴルファーは、クラブを速く振れる一方、フェースの返りすぎやスピン過多によってエネルギーを失うことがあります。JPX ONE SELECTは、強く振ったときにもフェース向きを管理しやすく、狙った方向へエネルギーを伝えやすい点が特徴です。
大型でオートマチックなヘッドとは異なり、球筋をイメージしやすい形状と操作性を備えています。ドローやフェードを打ち分けたい人だけでなく、左へのミスを警戒しながらしっかり振り切りたい人にも適しています。
高初速性能だけを追求するのではなく、打ち出し方向、スピン軸、フェースコントロールまで含めて飛距離につなげるモデルです。ヘッドスピードが速くても、インパクトでフェース向きが安定しなければ、ボール初速を効率よく前方へ使えません。JPX ONE SELECTは、操作性によってそのロスを抑えます。
GTS4やZXi LSのように低スピン性能を前面へ出したモデルではないため、極端な吹け上がりを抑えたい人には別の選択肢が適する場合があります。一方、低スピンだけに頼らず、自分のスイングと球筋で飛ばしたい人には有力な国内モデルです。

タイトリスト GTS4は、ヘッドスピードが速く、スピン過多による吹け上がりを抑えたいゴルファー向けの低スピンモデルです。
GTSシリーズ共通の新フェース構造によって高いボール初速を追求しながら、GTS4ではアグレッシブなスピン低減性能を採用。強く振ったときにも球が上がりすぎにくく、前へ伸びるライナー性の強弾道を狙えます。460ccのヘッドサイズによって、従来の小ぶりな低スピンモデルより安心感と安定性も高められています。
弾道調整機能を使ってロフトやライ角を合わせられるため、低スピン性能を生かしながら、自分に必要な打ち出し高さへ近づけられる点も魅力です。
一方、もともとスピン量が少なく弾道も低い人が使うと、キャリー不足になる可能性があります。強く振ると吹け上がる人や、左へのミスを抑えて振り切りたい人に適した一本です。

スリクソン ZXi LSは、スピン量を抑えた強い弾道で飛ばしたいゴルファー向けのロースピンモデルです。
新開発のi-FLEXフェースとREBOUND FRAMEによって、フェースとボディのたわみを効率よく使い、ボール初速を高める設計を採用。さらに、ヘッド前方と後方のウェイトを入れ替えることで、弾道の高さとスピン量を調整できます。
標準設定では低スピンの強弾道を狙いやすく、ウェイトを入れ替えれば、やや球を上げやすい設定にも変更できます。低スピン性能だけに固定されず、自分の弾道に合わせて調整できる点が選定理由です。
一方、ヘッドスピードが遅めの人や、もともと打ち出し角とスピン量が低い人は、キャリー不足になる可能性があります。吹け上がりや左へのミスを抑えながら、しっかり振り切りたい人に向いています。

PING G440 LSTは、スピン量を抑えた強い弾道を狙いながら、PINGらしい安定性とミスヒットへの強さも確保したロースピンモデルです。
一般的な低スピンモデルは、重心を前方へ配置することでスピンを減らす一方、打点がずれた際にヘッドがブレやすくなったり、打ち出しが低くなったりする場合があります。G440 LSTは、低スピン性能だけに偏らず、必要な打ち出し高さと寛容性の両立を目指しています。
ヘッドスピードが速い人が強く振ったときには、スピン量が増えて球が吹け上がることがあります。G440 LSTは余分なスピンを抑え、ボール初速を前方へ使いやすくすることで、キャリーとランの両方を伸ばします。
上下の打点ブレによるスピン量の変化を抑えやすい点も特徴です。フェース下部に当たってスピンが増えたり、上部に当たってスピンが急激に減ったりする現象を小さくし、弾道の高さと飛距離を安定させます。
GTS4が徹底した低スピン性能、ZXi LSがウェイト調整による強弾道を特徴とするのに対し、G440 LSTは低スピンとミスへの強さの両立で選ぶモデルです。LSモデルを使いたいものの、難しさや飛距離のばらつきが心配な人に適しています。
ただし、もともと打ち出しが低く、スピン量も少ない人は、スタンダードのG440 MAXの方がキャリーを得やすい可能性があります。ヘッドスピードだけで判断せず、弾道計測でスピン量を確認して選びましょう。
| 現在の悩み・希望 | 第一候補 | 比較したいモデル |
|---|---|---|
| クラブが重くて振り遅れる | QUANTUM MAX FAST | ゼクシオ 14 |
| ヘッドスピードが上がらない | ゼクシオ 14 | Qi4D MAX LITE |
| 球が低くキャリーが不足する | G440 K HL | Qi4D MAX LITE |
| 芯を外すと飛距離が大きく落ちる | G440 MAX | RS DUO |
| ボール初速を高めたい | RS DUO | QUANTUM MAX |
| 振り抜きの速さを生かしたい | Qi4D | QUANTUM MAX |
| 方向性を安定させながら飛ばしたい | G440 MAX | RS DUO |
| 球が高く上がりすぎて吹け上がる | タイトリスト GTS4 | スリクソン ZXi LS |
| 左へのミスを抑えて叩きたい | タイトリスト GTS4 | JPX ONE SELECT |
| 低スピン弾道を細かく調整したい | スリクソン ZXi LS | G440 LST |
| LSモデルでもミスへの強さが欲しい | G440 LST | スリクソン ZXi LS |
| 球筋を操作しながら飛ばしたい | JPX ONE SELECT | タイトリスト GTS4 |
| 国内ブランドから選びたい | ゼクシオ 14 | RS DUO/ JPX ONE SELECT/ ZXi LS |
ドライバーの飛距離は、ヘッドスピードだけで決まるものではありません。クラブ選びでは、次の5つを総合的に考える必要があります。
同じヘッドスピードでも、インパクトのエネルギーを効率よくボールへ伝えられるドライバーほど、高いボール初速を得やすくなります。各メーカーはフェースの薄肉化や複合構造によって、芯だけでなくフェース周辺の初速性能も高めています。
十分なキャリーを得るには、適切な高さでボールを打ち出す必要があります。特にヘッドスピードが速くない人は、低い弾道よりも、高い打ち出しを得られるモデルの方が飛距離につながりやすくなります。
スピンが多すぎると球が吹け上がり、前へ進む力が弱くなります。一方、スピンが少なすぎると弾道を維持できず、キャリーが不足します。ヘッドスピードだけでなく、現在の打ち出し角とスピン量に合ったモデルを選ぶことが重要です。
フェース中央でボールを捉えられなければ、ヘッドスピードが速くても初速は十分に上がりません。振りやすい重量や長さ、高MOIによるヘッドの安定性は、ミート率と平均飛距離を高めるうえで重要です。
ラウンドでは、すべてのショットを芯で捉えられるわけではありません。トウやヒール、フェース上下に打点がずれた際の飛距離低下を抑えられるモデルほど、ナイスショットとミスショットを含めた平均飛距離を伸ばしやすくなります。
ドライバーには、ゴルフ規則に適合したモデルと、フェースの反発性能などが基準を超えた適合外モデルがあります。
R&AとUSGAは、ドライバーヘッドのスプリング効果に上限を設け、適合ドライバーヘッドのリストを管理しています。JGAでも、製品名やヘッドのマーキングから適合性を確認できるリストを公開しています。
一般に「高反発ドライバー」「SLE適合外」「非公認高反発」などと表示されるモデルは、スプリング効果の基準を超えたルール不適合クラブです。競技だけでなく、ゴルフ規則に基づいて行う通常のラウンドでも使用できません。
適合外モデルは、競技に参加せず飛距離を最優先する一部のゴルファーに選ばれていますが、ルール適合モデルと同じ条件で飛距離性能を比較することはできません。
そのため、本記事では競技から通常のラウンドまで安心して使用できる、ルール適合モデルだけを紹介します。
飛距離が出るドライバーは、単純なボール初速や試打結果の順位だけでは決められません。自分のヘッドスピードに加えて、打ち出し角、スピン量、ミート率、ミスの傾向から選ぶ必要があります。
ヘッドスピード38m/s未満では、軽量で高弾道を打ちやすいモデルが候補です。力まずに振りたい人にはゼクシオ14、球の高さとミスへの強さを求める人にはG440 K HL、振り遅れを減らしたい人にはQUANTUM MAX FASTが適しています。
38~43m/sでは、ボール初速とミスヒット時の飛距離維持を総合的に考えましょう。初速性能を重視するならRS DUO、総合力ならQUANTUM MAX、振り抜きと調整機能ならQi4D、平均飛距離を安定させたいならG440 MAXが候補です。
43m/s以上でスピン量が多い人には、低スピンの強弾道を打ちやすいモデルが向いています。操作性ならJPX ONE SELECT、初速と低スピンならQUANTUM ◆◆◆、細かな弾道調整ならQi4D LS、低スピンと安定性の両立ならG440 LSTが有力です。
ただし、ヘッドスピードが速いからといって、必ずしもLSモデルが飛ぶわけではありません。打ち出しが低くスピン量も少ない人は、スタンダードモデルの方がキャリーを確保できます。
可能であれば弾道計測を行い、自分のヘッドスピード、ボール初速、打ち出し角、スピン量を確認したうえで、最も効率よく飛ばせる一本を選びましょう。